良く晴れた日に子供と外で遊んでいたら
突然、子供が痛ーーい!!と泣き出したので、
コケたのかな~と近寄ってみると、コケたわけじゃなさそう。
辺りを見回すと蜂らしきものがブ~ンと飛んでいた!
もしかして蜂に刺された?
そんな時は どうすればいいのでしょう?
症状や応急処置についてご説明します。
子供が蜂に刺された!?どんな症状?
蜂と言っても、色んな種類の蜂がいますが、ここでは
・スズメバチ
・あしながばち
・みつばち
をメインに進めていきます。
これらの蜂は人を刺す習性があります。
これまでに刺された方もいるかもしれませんね。
はーい! 私も刺されたことがあります。
蜂に刺されると、刺された辺りだけ腫れることもあれば、
全身に症状があれわれることもあります。
これは、蜂の毒にも色んな種類があるからなんです。
蜂に刺された時の症状を4段階のレベルで見てみましょう。
・レベル1(軽症状)
刺された場所に痛みや、発赤、腫れが出てきます。
数時間から1日程でその症状は治まります。
原因 ➡ 蜂の毒に含まれる「ヒスタミン」や「ポリアミン」という物質によりこれらの症状が現れます。
・レベル2(中症状)
刺された所周辺が腫れます。
その症状は2日から7日程続きます。
まれに吐き気や倦怠感が伴う場合もあります。
原因 ➡ 蜂の毒に含まれる「ヒスタミン」や「ポリアミン」という物質によりこれらの症状が現れます。
・レベル3(重症状)
吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、失神、けいれんなどの症状が出てきます。
原因 ➡ たくさんの蜂に何回も刺されることで、大量の毒が体内に入り、これらの症状が現れます。
・レベル4(危険症状)
全身に蕁麻疹が現れ、呼吸困難や息切れ、喘鳴の症状が出てきます。
ショックを起こすこともあります。
原因 ➡ 過去に蜂に刺されたことがある方は、体内でIgEを産生するようになってしまうと
再び蜂に刺されたとき、蜂の毒に対する強い免疫反応が起きます。
これをアナフィラキシーショックと言います。
アナフィラキシーショックとは?
アナフィラキシーとは、全身にアレルギー症状が出ることです。
一部に蕁麻疹が出たり、全身に蕁麻疹が出たというだけではアナフィラキシーショックとは言いません。
蕁麻疹の他に、息が苦しくなったり(呼吸器症状)、お腹が痛くなったり(消化器症状)、嘔吐したり(循環器症状)、
意識を失ったりと複数の臓器に異常があるときがアナフィラキシーショックとなります。
アナフィラキシーショックが確認できる場合は、一刻も早く病院を受診しましょう。
症状が急激に進む場合は迷わず救急車を呼びましょう。
蜂に刺された時の応急処置と子供のあやし方
症状がレベル1~レベル2くらいの応急処置について見ていきましょう。
① まずは泣きわめく子供を落ち着かせましょう。
泣くことで血流が良くなり、毒が体内へどんどん入っていってしまう恐れがあります。
② 刺された所の毒を吸い出しましょう。
刺された所の周辺から中心に膿を出すように圧迫して血と一緒に毒を吸い出します。
この時、くれぐれも汚れた手で刺された所を触ったり、口を使って毒を吸い出したりしないで下さい。
③ 刺された所をきれいに洗い流しましょう。
吸い出した毒をきれいに洗い流すことで、腫れを抑える役目もあります。
④ 薬を塗りましょう。
「抗ヒスタミン」と「ステロイド」が入った塗り薬が効果的です。
抗ヒスタミンはかゆみを抑えてくれ、ステロイドは炎症を抑えてくれます。
症状がレベル3以上の場合や異常を感じた場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。
子供が蜂に刺された時は何科を受診すればいいの?
おすすめは『皮膚科』です。もちろん小児科でも大丈夫ですが、
小児科だと、すぐに診察してもらえない可能性があります。
窓口で蜂に刺された旨を伝えれば、先に診察してもらえるかもしれません。
皮膚科では、蜂に刺された場合は先に診察してくれることが多いです。
それに専門医なので安心です。
まとめ
子供が蜂に刺されてしまった場合、まずは落ち着いて、症状を確認しましょう。
パパ・ママが焦って慌てると、子供を不安にさせてしまうので、そんな時こそ
落ち着いて行動しましょう。
症状が軽いようだったら、応急処置をしてから病院受診すると安心です。
もし、子供に異常が見られる場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
”蜂ぐらい大丈夫”ではありません。子供の様子をしっかり観察して
備えておきましょう。